台北で1日間友人と合流したので、完全ワンオペではないのですが、台南・台中・台北に4泊5日で行ってきました。
準備
こちらの小児科 Vol.52 No.4 「子どものより安全な旅行のために7 子供の海外旅行」という記事は大変参考になりました。
持ち物は以前作った一覧に基づいて準備。
今回も子供用のスプーンとフォークは役に立ちました。トイレットペーパーは、台湾も最近はトイレに流せるぐらい柔らかいと聞いていた通り、現地のものを使っても今回は大丈夫でした。
のど飴は乗り物で気持ち悪くなった時と、ホテルの乾燥で咳き込んだ時に必須でした。5歳からは浅田飴も大丈夫です。
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また今回は日本でSIMを買ってから行ったのですが、これはとても良かったです。現地で買うと数十分かかってしまうのが、荷物を待っている間に設定すればいいので空港での時間のロスなし。
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かかったお金
予めわかっていた出費は、ホテルが4泊合計13000NTD、エア (エバー航空) 115000JPY、空港往復約10000JPY、移動に高鉄ざっくり1500NTDと高雄→台南のホテルの車送迎1800NTDで、19万円ぐらい。高い食事は予定していなかったものの(何を食べたかは後述)タクシー移動が主なので、1日1万ちょっと出ていくはず。計25万ぐらい、という予算感で組みました。
実際に使ったお金は、1TWD4円換算で233654円でした。タクシーは近距離移動だと大体400〜500円なのであまり気にするほどではなかったです。またお茶を1万円ほど買ったので、それを抜くと22.5万円ぐらい。
1日目だけいいホテルに泊まったのでそこを削ってLCCにすれば、同じ旅が18万円くらいでできそうです。逆にいいホテルに泊まりたい人は20万台後半を見る必要があり、さらに食事にお金を使うと30万超えるのでは。
今回の気づき
道中の半分は「いつどこでトイレをするか」「いつどこで何を食べるか」を考えている
トイレは特に大の方。3歳はまだおむつが取れていないので、毎朝食後は必ず出るまでホテルの部屋で待ちました。また、5歳の方も長い時間は我慢ができないので、しばらく行けないかもしれない時には手前でちゃんと行かせるようにしました。
食の方は、お腹が空くと機嫌が悪くなって動かなくなるので、おやつをどうするかを気を使いました。食べるのに時間がかかるものが良かったので、果物を持ち歩いて電車の待ち時間に食べさせたりしました。友人に貰った茹でピーナッツも、ひとつずつ剥く必要があったので大量に食べることなく時間が持って都合が良かったです(しかも柔らかくて美味しい)。
台湾の環境は子連れ旅初心者にも良い
飛行機で3〜5時間なので子供たちが機嫌が悪くなってもまあそれなりにかわしきれる時間というのが1点。また、治安もよく空気も水も悪くないし、トイレも汚くないので、あまり神経質になる必要もありません。歩道も幅が取ってあるので、交通量があるところでも歩きにくいところはあまりなかったという印象です。
台湾の人たちの(子供への)優しさが身に沁みた
タクシーの運転手さんがミックスナッツをくれたり乗り降りは抱き上げて運んでくれたり、電車がゆれると足元がおぼつかない3歳にほぼ必ず誰かが座席を譲ってくれたり、ボストンバッグ2つとベビーカーを持って階段を上がっていたら若いカップルが荷物を持ってくれたり(しかも外が雨だったので「傘ある?」ときいてくれた)、高鉄の座席を券売機で買ったら真ん中席縦2列で困ったなあと思っていたら隣のおばちゃんが譲ってくれたり、食事が食べきれなくて持ち帰りにするのに隣の日本語喋れる人が店員さんに頼んでくれたり、ご飯を食べているとお店のおじさんがニコニコしながら「おいしい?おいしい?」ときいてくれたり、枚挙に暇がありません。
台湾の皆様の優しさで子連れ旅は成り立っておりました。
「ありがとう」「おいしかった」を言えると皆ちょっと幸せになれる
子供たちが、タクシーから降りるときは「ありがとう」(後半は謝謝)、ご飯を食べて出るときには「おいしかった」と言うと、大体相手はニコニコしていたように思います。子供たちも受け入れられていることがわかるのか、自主的に言っていました。日本ではそれほどはっきりと言わないんですけどね。
やっぱり成田は遠い
うちは城南なので、成田は行くまでに子供がちょっと疲れてしまう感じ。次回からなるべく羽田にしようと思います。
旅の詳細
事前に予定を立てていたので、実際と比較しながら。今回の旅はこんな感じでした。
1日目
予定
8時前に家を出てバスで成田へ。トイレがない運航会社もあるらしいので事前トイレ必須。どうせ待っている間にラウンジで色々食べるに決まっているので機内食は生野菜に。
高雄到着後は空港からホテルの送迎で台南シャングリラへ。タクシーで開基武廟か赤崁楼まで行ってさっと見た後、阿江炒鱔魚。子供がタウナギが駄目そうなら永楽市場で金得春捲か彬國華街肉燥飯など。
実際
大崎~成田のバスはたしかにトイレがなかった。でもまだ認知度が低いのか、空いていてゆっくりできて良かったです。あと安い。事前購入で大人が1000円。
誤算は、ちゃんとマイル修行をしていないと連れ(子供たち)がラウンジに入れないこと。近くにプレイスペースがあったので時間をつぶせましたが、ラウンジに入れないとなるとLCCと比べたスターアライアンスゴールドの利点は各種優先と食事が出るぐらいなので、繁忙期を除けばLCCでもいいかもしれません。
また、飛行機のエンターテイメントデバイスの有無も事前に要確認でした。なしでの5時間のフライトが厳しかった……ご飯を食べても1時間半しか消費できず、次の1時間は細かいシールと折り紙で何とか持たせ、iPadで1時間弱、残り1時間のところでスナックが出て、最後の30分は「耳が痛い」とぐずる下の子をあやしながら無の境地。ちなみに生野菜の機内食はさすがにどちらの子供も残しました。
それでも何とか到着してホテルの送迎車でシャングリラへ。阿江炒鱔魚と(金得春巻は休みだったので)江川肉燥飯で食事。台南はそこら中に美味しそうなお店があるので、次行くときは1皿ずつ頼んでシェアしてはしごしたいです。食後には赤崁楼もさっと見学できました。
シャングリラの部屋はデラックスキングベッドで、子供と3人で寝ても余裕があり、快適に過ごせました。
阿江炒鱔魚のタウナギ焼きそば。穴子より味が濃く美味しい。さっぱり目のつけ麺ぽい、少し酸味のあるタレも絶妙。
2日目
予定
シャングリラで朝ごはん。ホテルに荷物を置いて天壇と孔子廟を見て、昼ご飯は保安路の永記虱目魚丸(1日目に肉燥飯行かなければ)と阿龍香腸熟肉と集品蝦仁飯でテイクアウト。12:50迄に高鉄台南駅を出て車内でご飯、彰化扇形車庫に寄り台中。宮原眼科をチラ見して、晩御飯は翁記剝骨鵝肉か喆園鮑魚中餐廳。逢甲夜市も見たいけど体力的に恐らく無理。ホテルは駅前。
実際
シャングリラの朝ごはんは噂通り、担仔麺や牛肉湯を始め色々食べられて満足。孔子廟と天壇を見たところで子供がだれてきたのでタクシーでさっと集品蝦仁飯でテイクアウトして電車へ。天壇はゆったりとしていて良かったです。集品蝦仁飯はわざわざ食べるほどではないかな…炊き込みご飯と言うよりはパエリア的な炊きあがりのお米でした。
台南からローカル線で彰化へ。駅のロッカーに荷物を預け、ベビーカーに1人座り・1人その前に立ちで2人を積んで機関車トーマスの車庫のような彰化扇形車庫へ。5歳がたくさん写真を撮り、3歳も楽しかったようでした。
彰化からはタクシーでも遠くないということだったので彩虹眷村へ。私は面白かったですが子供には村の入口の公園のほうがウケました。見学中はタクシーは待ってもらい、30分弱で見終わった後に台中へ。彰化~彩虹眷村(25分待機)~台中駅でタクシーは3000円ぐらいだったので、悪くないと思います。しかもタクシーの運転手のおばちゃんがくれたミックスナッツがおいしかった。
台中では宮原眼科で思ったより大きなアイスに驚き、晩御飯は翁記剝骨鵝肉でガチョウ。このガチョウがめちゃくちゃ味が濃くて美味しかったです。しかも1人前が35-50元ぐらい。特に塩水鵝がしっとり柔らかくて、鶏でも試してみようと思いました。
ホテルは奇異果快捷旅店 (Kiwi Express Hotel) 站前一館。ダブル2台のファミリールームに朝ごはんがついて1666TWD (~=6500円)でした。若干ベッド下などの掃除が甘かったですが、かなりお得な方かと。
彰化車庫。現役らしいのですが間近で見れるので鉄分多めの人におすすめ。
翁記剝骨鵝肉のガチョウ。味がぎゅっとしてて本当においしかった。
3日目
予定
民生嘉義米糕で朝食後、10時からのガイドを予約済の霧峰林家。恐らく下の子は歩き切らないので抱っこ紐必須。
昼を富子江家饂飩で食べ、時間があれば近くの自然科学博物館に寄って台北へ移動。彩虹眷村はちょっと距離があるので今回はパス。台北で友人と合流。ごはんは未定、台北では小籠包と餃子が食べたい。龍門客棧餃子館が気になる。ホテルは台北駅前。
実際
子供たちが疲れてきていたのでホテルの朝食。思っていたよりちゃんとしていてローカルご飯感が良かったです。
霧峰林家の75分のガイドツアーも、説明の中国語が全くわからないものの、ゆっくり進むので子供もなんとかもったし、抱っこ紐の登場もなし。それにしても台中はバス無料なのがすごい。1日10kmまでらしいのですが、郊外の霧峰林家往復でも課金されませんでした。
予定通り富子江家饂飩から自然科学博物館へ。海老雲呑麺は沖縄そばのような出汁で、1つにつき海老2尾入ってたのは凄かったけど、細麺がちょっと伸び気味。博物館は一部しか行けませんでしたがたくさんのはく製や標本がわかりやすく飾ってありました。日本にもあればいいのに。
台北への移動はローカル線で行こうとしたところ、全て満席だとのことで、一度切符を買ったものの気合で払い戻し、急遽タクシーで移動して高鉄から。
晩御飯は友人とは合流できず、ワンオペのまま龍門客棧餃子館へ。20~30分待ってる間に子供がだれてしまったものの、待ったかいあって餃子だけではなく滷味がめちゃくちゃおいしかったです。食べきれなくて持ち帰りにしようとしたところ、隣の席の人が日本語が喋れたので通訳してくれました。ありがたや。ちなみに台湾駐在の日本人の知り合いによれば日本人は苦手な人も多いらしいので、モツなどが好きでないと辛いのかも。
ホテルは台北駅そばのやはりダブル+シングルの部屋。さすがにダブル1台だともう辛いな…と思えてきました。
龍門客棧餃子館の滷味。台湾のおでんと聞いていましたが、具材的にもつ煮かも。豚の耳など脂があるものは冷めるとくどいですが、ハチノスや湯葉などは変わらず美味しい。食べきれなければ持ち帰られます。ビール1瓶と滷味2品で1000円ぐらいなので台湾的せんべろ。
4日目
予定
朝ごはんに吉星港式飲茶か鹹豆漿に行きたい。永康街で買い物したい。どこかでお茶をまとめて買いたい。台湾在住の知り合いにすすめられた明福台菜海産も少し気になるけど高いし迷う。
林本源園邸に行ってみたいが、子供たちが台中の霧峰林家萊園で懲りる可能性が高いので恐らく行かず。
実際
友人と合流し、連日の食事内容から豆漿のみ…のつもりが立ち寄った士紀豆漿大王は色々なメニューがあり子供たちに小籠包などを注文させられました。が、皮が厚めスープ少なめで、求めていた小籠包ではなかった…。
雙連朝市でナッツなどを買って、子供のう〇ち待ちで一度ホテルに帰った後、文湖線で猫空ロープウェイ。
友人の子供もそうだったらしいのですが、ロープウェイがこの旅で一番楽しかったようで、5歳はずっと窓に食らいついていました。猫空に行くまでの文湖線も自動運転なので、一番前に乗ると見通しが良くて楽しく、乗り物好きの子におすすめ。
昼を猫空で食べてロープウェイを戻ったあとは、永康街の思慕昔でかき氷を食べてお茶を買い、夕食までホテルで昼寝。
夕食は杭州小籠湯包でやっと、皮が薄くてスープの入った小籠包が食べられました。蟹味噌のも味がしっかりしてて美味しかった。
倹約のため夜はダブルの部屋へ。3人でダブルはさすがにもう無理がある…本来とは直角の方向で3人横並びで就寝。
猫空ロープウェイに行くための文湖線。自動運転で運転席がないので一番前に座ると運転手さん気分が味わえます。ロープウェイの足元の動物園も広くてとても良いけど前回行ったので今回はパス。
猫空に行くロープウェイ。これはまだ始まりの低い方で、行程の殆どは丘から丘へ張られたロープを行きます。丘+支柱の高さなのでなかなかの絶景。3歳は少し怖がっていましたが5歳はずっと外を眺めて楽しそうでした。
杭州小籠湯包の小籠包。やっぱり皮が薄い小籠包が美味しい。
5日目
予定
朝一タクシーで空港へ。ラウンジでご飯。帰国。国内交通手段は未定、行きと同じバスの場合は京成バスでチケットが買えるらしい。
実際
節約してバスにしようかと思ったら雨が降っていてやる気がなくなり、桃園までタクシー。金額固定で1100元。
空港では「本当は2歳以下じゃないと駄目よ」と言われながらエバー航空のスターラウンジに入れてもらえました。復路便はエンターテイメントデバイスがついていたので、子どもたちは、疲れて寝るまでずっと見ていてくれたのと、乗っている時間も短かったので楽々。
成田からはやはり大崎行きのバス。65分で大崎に到着。
桃園空港エバー航空スターラウンジのご飯。魯肉麺美味しかった。肉圓は残念ながらいまいち。ビールのつまみに良い副菜も色々あって良いです。
台湾は4回目か5回目なのもあり、全体的に悪い方への乖離もなかったかと思います。また、ある程度予定を立てつつ予定に縛られないのが、子どもとの旅行はスムーズに行くコツのひとつだと実感しました。