2月に異動した部署にろう者の同僚がいたことをきっかけに、手話に触れる機会ができました。
日本語と日本手話の文法は違う
例えば「何か飲みたい?」だと「飲み物+希望+疑問形」となるようです。
Eテレの「みんなの手話」では第1回目から明確に文法の違いの話をしていたので、非常にわかりやすくなりました。
顔の筋肉を動かす必要がある
手だけではなく表情も文法の一つで、疑問形は眉を上げたりする必要があります。慣れていないと動かないので、全然できません。
方言がすごい
英語手話というものはなく、アメリカ手話とイギリス手話ではアルファベットの指文字から違うようです。同僚を見ていると、通訳さんと固有名詞などの未定義語のサインをしばしばその場で決めていたりするので、方言ができるのも自然だと思いました。
遠くやガラス越しでも喋ることができる
見えればいいので、うるさい場所や、大部屋の端と端、ガラス越しなどでも喋ることができるようです。便利。
大勢の人が手話で話していると賑やか
会社でろう者に自社のアプリを紹介するイベントがあったので少しだけ参加したのですが、会が始まる前に皆が手話で会話しているのを見ると、漫画で「ガヤガヤ」とか「ペチャクチャ」とか入ってるコマのような賑やかさだなと思いました。
実際、手話でも動作を小さくすればひそひそ話になるようです。
手話を長時間見ているとすごく疲れる
自分は聴者で、耳から入る情報は雑音をフィルターアウトして欲しい音だけを集中して情報処理するようなのですが、一方で目からの情報はいわゆるカクテルパーティー効果が効かないらしく、上記のイベントのランチタイムなどにそこかしこで雑談をしているときは視界の複数個所がちらちらして、何か意味のある情報を抽出しようとしても全然できませんでした。言語への理解度もあり、何もわからないのに情報量の多い映像だけ流れてきてただただ疲れていくという…。
同僚と喋るときに使える単語をおぼえたり、Eテレを見たりするだけですが、異文化交流感があってちょっと面白いです。