ほとんど理工書を読まない1年でした。
危機言語―言語の消滅でわれわれは何を失うのか (地球研ライブラリー)
- 作者:ニコラス エヴァンズ
- 出版社/メーカー: 京都大学学術出版会
- 発売日: 2013/02/01
- メディア: 単行本
昨年から日本手話を習い始めたので、より面白く読めました。
操られる民主主義: デジタル・テクノロジーはいかにして社会を破壊するか
- 作者:ジェイミー バートレット
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2018/09/20
- メディア: 単行本
- 作者:スティーブン・レビツキー,ダニエル・ジブラット
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2018/09/27
- メディア: 単行本
民主主義にはそれなりに知識のある厚い中間層と公開討論が必要だが、デジタルテクノロジーが多極化を分断を産んでしまい、個別にターゲティングすることで各グループを操ることが容易になっているという話。
一方、民主主義の危機においては非民主主義的なプロセスで独裁者を阻まれている歴史があるという話。
ヒトラーの台頭した時代のドイツは世界で最も民主主義的で、第二次世界大戦後でも「ヒトラーの時代は良かった」と言うドイツ人がしばしばいて、ドイツに留学していた舛添要一は長らくヒトラーに興味を持っていたとのこと。広告やマーケティングが図抜けていた、国民も「自由からの逃走」を望んでいた、といった考察にも比較的ページを割いているものの、新書なので全体的にさらっとしていて、折角長年追っていらしたのだから、もっと学術書寄りのものも読みたいところです。
- 作者:アビジット・V・バナジー,エステル・デュフロ
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2012/04/03
- メディア: 単行本
- 作者:田嶋 陽子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2019/10/27
- メディア: 文庫
「男は女の家事労働や育児に感謝しますが、それをする女を尊敬はしません。女が育児や家事労働に終始すればするほど、女全体が女性蔑視の対象にされるということになります。」
など、平易な言葉で女性、男性、フェミニスト、自分の過去を批判していて、読む人が読めば辛いかも。女はガレー船の底の奴隷扱いである、という言い方でずっと進むので。
「家族の幸せ」の経済学 データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実 (光文社新書)
- 作者:山口 慎太郎
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2019/07/17
- メディア: 新書
2020年はもう少しテクニカルなものを読みたいと思います、ディープラーニング流行以前の知識で止まってる機械学習とか……。